日本の祭と神賑―京都・摂河泉の祭具から読み解く祈りのかたち
2000円+税
著者:森田玲
出版社:創元社
刊行年月日:2015/07/17
ISBN:978-4-422-23035-1
判型:A5判 210mm × 148mm
頁数:224頁
多彩に展開する現代日本の祭を、神事と神賑行事に分類し、カミとヒトが織りなす基本構造から図解。神輿・提灯・太鼓台・地車・唐獅子などの祭具が、神事と密接に関係しながらも、人々の楽しみに応えて発達してきた歴史を明らかにします。京都と大阪(摂津・河内・和泉)を中心に日本各地を旺盛にフィールドワークした成果から、人々が熱狂する祭の本質と新たな魅力を描き出しています。オリジナル図版、写真、貴重史料も多数収載。
書評1 薗田稔(秩父神社宮司・京都大学名誉教授)
→ https://shinobue.co.jp/media/341/
書評2 橋爪節也(大阪大学教授)
→ https://shinobue.co.jp/media/350/
目次
まえがき
◆序章 図説・祭のかたちを読み解く〔カラーページ〕
◆第一章 祭の構造
第一節 祭とは
第二節 神事と神賑行事
◆第二章 神輿
第一節 神幸の諸相
第二節 ミアレ型神幸祭
第三節 ミソギ型神幸祭
第四節 オイデ型神幸祭
第五節 神輿洗と潮掛
第六節 カミの移動手段
第七節 鳳輦型神輿
第八節 円堂型神輿
第九節 宮型神輿
◆第三章 御迎提灯
第一節 筥提灯型御迎提灯
第二節 台舁型御迎提灯
第三節 扁額型御迎提灯
第四節 曳車型御迎提灯
◆第四章 太鼓台
第一節 枠式太鼓台
第二節 布団屋根付太鼓台
第三節 太鼓台の出自
第四節 神賑一般の布団太鼓
第五節 伝播する太鼓台
◆第五章 地車
第一節 芸能目的型地車
第二節 地車の宮入り
第三節 芸能目的型地車の現在
第四節 曳行目的型地車
第五節 地車の出自
第六節 御座船型曳車
◆第六章 唐獅子
第一節 唐獅子の渡来とその神威
第二節 日本の祭における獅子の役割
第三節 伊勢大神楽
◆第七章 祭のフィールドワーク
第一節 祭の春夏秋冬
巻中口絵 祭の写真歳時記〔カラーページ〕
第二節 祭案内記(全三十八篇)
◆第八章 祭は誰のものか
第一節 祭と改暦
第二節 祭の土日開催
第三節 祭の復興
第四節 祭は誰のものか
祭事日程・内容一覧
太鼓台・地車伝播概念図
あとがき
参考文献
さくいん